国語学習において大事なこと②

こんにちは。
ご無沙汰しております。
国語学習において大事なこと②として、辞書の活用についてお話しします。

国語が苦手な子に共通して言えるのは、語彙の少なさです。
決まり切ったパターンでの発言はできるのですが、それ以外になると途端に沈黙する子も見受けられます。
「やばい」「うざい」「それな」などの言葉は電車に乗っていても、よく耳にします。
誰かが話すことに対する受け答えも、これらの言葉で済ませてしまっている様子も目にします。
もちろん、これらの言葉がぴったりである状況もありますが、できれば他の言葉で表現してほしいなと感じます。
多くの言葉を覚えるのに有効なのが、辞書の活用です。
文章を読んだり聞いたりしたときに、安易にスマホで検索しないで、ぜひ紙の辞書を使うことを子どもたちに勧めてみてください。
まだ一人で使えないようでしたら、お手数ですがぜひとも一緒に辞書を引いてください。
紙の辞書で調べたことは、「調べた」という事実とともに記憶に残っています。
私自身仕事柄、電子辞書を使うこともありますが、その内容は電源を落とした瞬間に記憶から滑り落ちている感覚があります。
一方で、紙の辞書だとその場で定着していない場合でも、再度調べたとき、「あ、これは一度見たことがあるな」と感じることがあります。
私の場合は、覚えていないことに対する若干の「屈辱」を感じて、しっかり理解し定着させようと躍起になったものです。

当教室でも国語の授業では、辞書を頻繁に使わせます。
初めは時間がかかりますが、すぐに子どもたちは慣れ、わからない言葉や漢字があると調べるのに自ら辞書を使うようになります。
その結果、国語力が格段に成長しているのが見てとれます。

語彙は思考の源でもあります。
積極的に増やす努力を重ねていきましょう。
次回は音読についてです。